今週の名言「四季は、なほ、定まれる序あり。死期は序を待たず。死は、前よりしも来らず。かねて後に迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る」 六十歳は人生の花、七十歳で迎えがきたら留守だといえ。八十歳で迎えがきたら、早すぎるといえ。九十歳で迎えがきたら、急ぐなといえ。百歳で迎えがきたら、ぼつぼつ考えようといえ。 (仙厓和尚 禅僧) 岐阜県美濃国生まれの仙厓は「祖死父死子死孫死」こそめでたいとも言っている。先に生まれた者から順に死んでいくことはめでたいと。しかし、7歳年下の我妻は、家族が心の準備をする間もなく、病で先々週逝った。和尚の言う、人生の花を迎える前の58歳の生涯だった。