勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし (松浦静山 備前国藩主)
元プロ野球の野村監督はこの言葉をよく引用した。今回の総選挙で、民主党の負けは不思議ではなかったが、当選した自民党議員でも不思議な勝ちだったという人もいる。有権者数は10,436万人で投票した人6,190万人(投票率59%)。自民党が比例区で獲得した得票数は有効得票数の27%(1,662万人)だったが、有権者全体数からみると15.9%だ。しかし、自民党の当選者は衆院議員の61%(480人中294人)を占めた。今後、不思議だが勝ってよかったと言われるよう願いたい。
私達は金を稼ぐために頭脳をもち、金を使うために心情を持っている (ジョージ・ファーカー 作家)
今年の世相を一文字で表す漢字は「金」と今月12日に発表された。ロンドン五輪での史上最多のメダル獲得や、京都大の山中伸弥教授のノーベル賞受賞、金環日食のほか、消費税増税論議などが理由だと。一方、虚を衝くように、同じ12日に北朝鮮は長距離弾道ミサイルを打ち上げた。発射命令者の金正恩氏の「金」を使うための心情とはどうなのだろうか。
次の世代を考えるのが政治家、次の選挙を考えるのは政治屋だ(後藤田正晴 政治家)
今回の衆議院選挙では480人の枠を目指して1504人が立候補者している。今回は新顔の候補者が目立ち953人。新党から名乗りを上げたり、既成政党から新党に移った前職の後釜だったり。土地勘も、準備もない。「風まかせ」のドタバタ選挙が始まっている。政治屋ばかりが目立つようで、我々は投票日までに政治屋か政治家を見極めなければならない
「苦労歓迎」「他人歓迎」「私は未だかってい嫌いな人に会ったことが無い」(淀川長治 (映画評論家)
12月1日は映画の日。映画解説者でもあった淀川長治はサヨナラおじさんとして親しまれた。冒頭の言葉は、彼が過去に見た映画のそれぞれのスローガンで彼の信条だった。しかし、私にだって嫌いな人はいます。嫌いな人を見たら、心の中で、好き、好き、好きと言うんです。そうすると好きになれますよ
天国はすごくいいところらしい。だって、行った人が誰一人帰ってこないのだから・・・。(作者不明)
私もいずれ死ぬ、必ず死ぬ。そしてあの世へ逝った時、先に逝った妻や親に会う。その時恥ずかしくないように毎日を一生懸命生きること、残された家族と力を合わせて仲良く生きることが大事だと言われた。
私は太陽電池で動いており、妻が私のお日さんなのだ。(中坊公平 弁護士)
妻に先立たれた後、私は太陽電池で動いていたことに今気づいた。しかし気づくのが遅すぎた。中坊さんのように妻の生前中に気付くべきだった。
「寒い晩だな」「寒い晩です」妻の慰めとは、まさにかくの如きものなり (斎藤緑雨 明治の小説家・評論家)
家族 妻と死 岐阜県郡上市白鳥町のスキー場「ウイングヒルズ白鳥リゾート」が先週の10日、西日本のトップを切ってオープンしたという。初滑りを待ちわびた全国のスキーヤー、スノーボーダーが雪の感触を楽しんだとのニュース。 寒風身にしむ、冬支度の季節とはいえ、7歳年下の妻に先立たれたわが身には一段と寒さがキツイ
四季は、なほ、定まれる序あり。死期は序を待たず。死は、前よりしも来らず。かねて後に迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。 (吉田兼好 法師)
「徒然草」で法師は述べている。四季の変化は、春夏秋冬と一定の順序があるけれども、死は順序を待つことなく不意にやってくる、人はみな無常の身であると。死は未来から向かって来るだけでなく、過去からも追いかけてくる。人は誰でも、死の来ることを知っているが、そんなに急にやってくるとは思ってもいないと。
六十歳は人生の花、七十歳で迎えがきたら留守だといえ。八十歳で迎えがきたら、早すぎるといえ。九十歳で迎えがきたら、急ぐなといえ。百歳で迎えがきたら、ぼつぼつ考えようといえ。 (仙厓和尚 禅僧)
岐阜県美濃国生まれの仙厓は「祖死父死子死孫死」こそめでたいとも言っている。先に生まれた者から順に死んでいくことはめでたいと。しかし、7歳年下の我妻は、家族が心の準備をする間もなく、病で先々週逝った。和尚の言う、人生の花を迎える前の58歳の生涯だった。
求む男子。至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証なし。成功の暁には名誉と賞賛を得る。 (アーネスト・シャクルトン アイルランドの探検家)
毎年10月20日は新聞広告の日だそうだが、1913年アーネストは、ロンドン新聞の片隅に、南極横断探検隊員を募集の広告を出したという。ほんの小さなスペースであったが、このインパクトあるメッセージ、15歳の少年を含めた約5000名の応募を集め話題となった