今週の名言「真っ黒になって黙々として一日働き、時期が来れば“さよなら”で消えていく。このような人間を偉い人だと自分はいいたい」

人間は偉くならなくとも、一個の正直な人間となって信用できるものになれば、それでけっこうだ。真っ黒になって黙々として一日働き、時期が来れば“さよなら”で消えていく。このような人間を偉い人だと自分はいいたい (鈴木大拙 仏教学者)

偉い人日本より欧米で知られ、明治から昭和時代の仏教学者で、禅の研究で英訳の著書多数。仏教や禅思想をひろく世界に紹介した。昭和24年文化勲章。昭和41年7月12日永眠(95歳)。「絶対の威力に生きて責任をもたぬものあり,名を国家と云う(昭和17年西田幾多郎への手紙)」

今週の名言「幸せとは、決して魔法のランプのようなものではない。…」

幸せとは、決して魔法のランプのようなものではない。毎日の暮らしの中で「ああ嬉しい」と感じる、小さな点のようなもの。その点が、一つより二つ、三つより四つと線になってゆくように (沢村貞子 女優)

敗戦直後、脇役女優と雑誌記者が恋をし東京へ駆け落ち。無一文からの出発。数々の労苦を二人で乗り切り、ようやく楽しい老後を迎えたが、最愛の夫は急逝。「やさしくて頭のよい貞子がいて幸せだ、貞子ありがとう」の遺稿を見つけ「働く人がみんな幸せになれるようにしたいと思ったけれど、何もできませんでした。でも、ひとりだけ幸せにできたと」

今週の名言「自分をどう滑らかに、誰にも迷惑をかけないで生きていくかを考えてきた」

自分をどう滑らかに、誰にも迷惑をかけないで生きていくかを考えてきた (金子兜太 俳人)

文化功労章等受賞された氏は93歳の現役の俳人。妻を先に亡くした氏は、妻の闘病中1人息子の嫁に負担をかけたから、自分まで面倒をかけてはいけない、と。 自分本位で生きてきたから、こらえ性のない人間になっているのでは自省する。そして、自分のことは自分で処理する、体を養う生活を目標としているという。「たっぷり生きる(金子兜太・日野原重明対談集)から」

今週の名言「ありがとういうて生きることが極楽やの」

ありがとういうて生きることが極楽やの (大西良慶 高僧)

不満たらたらの百年も百年、感謝感謝の百年も百年、どうせなら極楽の百年を生きたい。ありがとう、ありがとうという思いで日を送れば、まわりの空気はなごやかなものになるという教え。「清水の舞台から飛び降りる」で有名な清水寺貫主だった大西さんは百七歳まで生きた。氏は法話を通し仏教を今に生かす道を説き続けた。1976年、鹿児島県で誕生した日本初の五つ子の名付け親でもあった。