今週の名言・一言・つぶやき
「”派手な手と地味だけど最善手”の兼ね合いはとても難しいと思います。(藤井聡太五冠:棋士)」

史上最年少で五冠を達成した藤井聡太新王将が富士山何合目か問われ、「どこが頂上なのか全く見えない。(森林が形成されなくなる境界線の)森林限界の手前で上の方には行けていないのかな」と語った。他の棋士も富士山を例えて、木村義雄14世名人(1986年逝去)「将棋を富士山にたとへるなら、私の将棋などはやつと山麓に達したか、贔屓目に見て、二合目か三合目に差しかゝつたところであらう」。米長邦雄4冠(2012年逝去)は「技術的には現A級は百メートルを皆10秒1で走っている。今後よほどの天才でも現れない限り9秒7や8はなかなか出ないだろう。その意味で技術を富士山に例えれば、我々はまだ一合目かもしれない」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「お子さんに「何のために生きるの?」と聞かれたら、「誰かを幸せにするために生きるのよ」と答えてあげてください。(瀬戸内寂聴:小説家、尼僧-2021.11月没)」

「人間はなんのために生きるのか」に対して、フーテンの寅は(男はつらいよ-寅次郎物語-39作)次のように語る。満男「人間は何のために生きてんのかな」寅「難しいこと聞くな、お前は…何と言うかな、あぁ生まれてきてよかった。そう思うことが何べんかあるだろう。そのために生きてんじゃねえか」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「お皿の上に乗っかっている物を可哀想がっても仕方ない。おいしく頂く事が供養だ。(宇津井健:俳優、2014年3月没)」

俳優の中でも、屈指の馬術の達人の一人だった宇津井健だが馬肉も好んで食した。上記のコメントは馬肉を食する時の言葉。ところで今日は針供養の日。99歳で大往生した我が母は、家の内外問わず和服姿で、母の洋服姿を見たことがなかった。働き者の母は和裁で家計を助け、死ぬまで針を離さなかった母。しかし針供養日はのんびりしていたことを想い出す。

今週の名言・一言・つぶやき
「脳は、もっともらしい、言い訳を探し出す。後悔していない、あのときの選択は正しかったという潜在的な意識を働かせるのだ。(池谷裕二:東京大学大学院薬学系研究科教授)」

池谷教授は、脳は飽きっぽくできていて三日坊主に悩む人が多いのも当然だが、解決策は脳をだますことだと。やる気や気合などのパワーを生み出す脳部位の「淡蒼球」を起動させることだ。起動スイッチは4つある。①つ目のスイッチは身体(体を動かす)。身体は脳の支配下にあると思われがちだが、本当は逆で体が主導権を握っている。「楽しいから笑う」のではなく「笑うから楽しい」、「やる気が出たからやる」のではなく「やるからやる気が出る」②経験(いつもと違うことをする)。日常生活の体験は脳の最高幹部と言われる海馬を通じて、貴重な記憶や知恵として脳に貯えられる。そのため「形から入る」「身銭を切る」「人を喜ばせるためにやる」等。③報酬(褒美を与える)。褒美はテグメンタという脳部位を活性化させ、快楽物質であるドパミンを出す。金や食べ物も報酬になるが達成感が優る。④イデオモータ(なりきる)。強く念じることで、無意識のうちに体が動く。成功のイメージを具体的に描き、その自分になりきることでやる気が引き出されると。