今週の名言・一言・つぶやき
「戦争は一握りの人間の判断で始められますが犠牲になるのはいつも無辜(むこ)の民。腹が立って仕方がありません。(宝田明:俳優)」

戦争の愚かさや残酷さを次代に伝える使命があると反戦と平和を訴えていた、俳優の宝田明さん(今月逝去)。終戦時11歳だったが、ソ連兵の銃撃を受け死にそうになり、悲惨な場面に何回も遭遇。略奪や暴行を目の当たりにした。だから、「ロシアの映画も音楽も文学も、どんな素晴らしい芸術も心が受け付けてくれないんです」と。そして「アジアの国々は、日本に対して同じような感情を抱いている人もいるかもしれません。これが戦争なんですね」と。今、ロシアの素晴らしい芸術を受け入れられない人が増えているのでは。

今週の名言・一言・つぶやき
「今たくさんの人が幸せを見失っているとするならば、それは温かな会話をなくしているから。幸福感というものを突き詰めていくと、結局は心と心の温かなふれあいに行き着く。 (さだまさし:シンガーソングライター」

3月20日は、国連が定めた”国際幸福デー”だとか。幸福度は、GDP(国内総生産)、健康寿命、人生の選択の自由度、社会の腐敗度といった要素に加え、国民に幸福度を聞いた結果などに基ずくという。ランク度1位フィンランド(5年連続)、2位デンマーク、3位アイスランド(昨年4位)。G7国ではドイツ(14位)、カナダ(15位)、米国(16位)、イギリス(17位)、フランス(20位)、イタリア(31位)で、日本は54位で最下位。日本は幸福度指標の健康寿命は高いものの 、自由度(個人の自由、自由の選択度)、腐敗のなさ(汚職度)、寛容さ(過去1カ月の間にチャリティーなど寄付をしたかなど)等での指標が低く昨年の40位から54位に。ちなみに、ロシア(80位)、ウクライナ(98位)だったが戦争中の今は?。早く停戦となり両国の幸福度が上がって欲しいものだ。

今週の名言・一言・つぶやき
「三月の君は何処にもゐないがゐる。(照井翠:教員・俳人)」

【東日本大震災】☆震災から11年。照井翠は震災のとき,釜石高校の教員で、生徒らと避難所生活を送った。被災三年目にはこう書いている。私達は3月を愛さないし、3月もまた私達を愛さないと。悲しみは薄まらないし、心の傷も癒えないと。廃墟となった鵜住居の津波砂漠を歩いていると、心がずたずたに引き裂かれる。三年目にして深まる喪失感と絶望感に打ちのめされる。『(句集から)三・一一神はゐないかとても小さい/別々に流されて逢ふ天の川/人吞みて光の春となりにけり/春の星こんなに人が死んだのか』
☆中学の入学式周りは私服姿、着るはずだった制服は、家ごと津波で流された同級生。自分が制服を着てきたことを悔やんだ少女。「気づけなかった、私だけ家があることを自慢してるみたい」と。学校の各家庭被災状況調査で。「先生、みません(声を震わせながら)家族は全員無事でした。家も被害がない皆に申し訳ないです」。被災地にいたのに、家族も家も無事の後ろめたさから、災について語れなかった少女。そして、津波の脅威を後世に伝える”女川いのちの石碑”設置運動に参加。”女川1000年後のいのちを守る会”会長となった阿部由季さん。「石碑が震災を後世に語り継ぐ一つのきっかけになれば幸いです」と。

今週の名言・一言・つぶやき
「『今はできない』を、『絶対できない』と間違えないように。斎藤茂太:精神科医、随筆家。2006年11月没)」

ロシアの60以上の都市で反戦デモが行われ、4000人超が警察に拘束されたという。一国も早く停戦になることを強く願いま。ところで、故斎藤茂太家では「デモでなく”でも禁止」だったという。”でも”は、「早く資料をまとめてくれ」「でも今別件に取りかかってて」「これ体にいいよ」「でもなんとなく嫌いで」などと気が進まない言い訳に使われがちで、自分をかばう作用がある言葉。だから”でも”禁止をすると、自分が前向きになり、頼まれごとが有ったときの返事が「やります、喜んでやります」と前向きの生き方が出来ると。

今週の名言・一言・つぶやき
「いちばんいい薬というのは”お前は天才だ、才能がある”という、この一言なんです。(米長邦雄:永世棋聖・4冠棋士、2012年12月逝去)」

強い棋士は、頭がよい・記憶力がよい・負けず嫌い・集中力が凄いという。藤井聡太5冠はそうだが、故米長永世棋聖もそうだったようだ。3人の兄は東京大学へ進んだが、「兄達は頭が悪いから東大へ行った。自分は頭が良いから将棋指しになった」「将棋が強くなる方法は、脳みそが汗をかくほど集中して、盤面を見つめることである」とも