今週の名言・一言・つぶやき
「くろぐろと水満ち水にうち合える死者満ちてわがとこしへの川 十一時二分の空になる鐘の天の叱咤と思うまでなる.(竹山広:11時時2分に長崎で被爆した歌人、2010年3月逝去)」

【”第9条の会ヒロシマ”の新聞意見広告から】『1945年8月6日8時15分 米軍は広島に原子爆弾を投下 43秒後、上空600mで爆発。それは100万℃越の火球となり熱線を放射して約10秒間輝き続けた。爆心地は約3千℃~4千℃。発生した衝撃波の気圧は爆心地から500m地点で11t/㎡。秒速の爆風は中心部の空気をさらい、のちに逆方向に吹き戻された。爆心地から2.5㎞地点の物体にまで自然着火した炎は午前10時頃から午後2~3時頃を頂点に、終日、天を焦がす勢いで燃え続けた』。78回目となる8月6日は広島原爆忌9日は長崎原爆忌だ、原爆犠牲者の方々のご冥福を祈ります。

今週の名言・一言・つぶやき
「軽蔑というのは、馬鹿丁寧な言葉のうちにいつも巧みに隠されている。(スタンダール:小説家、1842没)」

言葉に接頭語の「お」を付けると、意味が違うことがある。寿司店では「にぎり」、遠足の弁当は「おにぎり」と、意味も値段も違う。「めでたい」と「おめでたい」、「しゃれ」と「おしゃれ」も多くは別の意味で使われる。「役所仕事」は堅実な仕事ぶりを連想するが、「お役所仕事」となれば、形式や前例にこだわる印象となる。「お」を付けると丁寧語だが、最近、政治家やお役所が不祥事がらみの事案について、反論されたり攻められた時、「丁寧に」説明しますと答える場面をよく目にする。しかし、「丁寧に説明する」と言つつ、表面的には礼儀正しく長々と同じような意味を繰り返しの説明で、本当のことを、はぐらかしているようにも思える。「丁寧に説明する」とは、相手が知りたいことを、相手の知りたい順序と相手が理解出来る言葉で正確に伝えることだと思うのだが。

今週の名言・一言・つぶやき
「年を取ることは新しい発見を得ること(篠田桃紅:画家、書道家、エッセイスト-2021年3月逝去、享年107)」

【暑中見舞い】100歳を超えても現役として墨による抽象作品を描き、新しい発見に挑み続けた人だった。類まれな感性でつづられた随筆は人気が高く、彼女の消夏法は「からり、さらり、するり、きりり、ぴりりの五つの形容詞のつくたべもの」を勧めた。からりとした揚げ物や、するりと入る冷たい麺、ぴりりとした薬味…。食欲がうせる日も、こうした”りの字”がつく一品で夏バテをしのぐという。連日の猛暑日、今日は、するり、ぴりりの冷麺を食したい。暑中お見舞い申し上げます。

今週の名言・一言・つぶやき
「春に百花あり。秋に月あり。夏に涼風あり。冬に雪あり。すなわちこれ人間の好時節。(松尾芭蕉が禅書の”無門関”から引用した言葉:俳人- 1694年11月没)」

芭蕉の名句に「五月雨 集めてはやし 最上川」があるが、この元句は、「五月雨を 集めて涼し 最上川(梅雨を集めたような最上川から吹いてくる風が涼しいことだ)」だったとか。その句を詠んだ6日後、芭蕉は急流の川下りを経験して、その激しさを感じ、「五月雨 集めてはやし…」と変更したとか。川下りは、旧暦の6月3日(新暦では7月20日頃)で、今の時期に芭蕉は川下りを体験したこととなる。最近の秋田市等の豪雨災害報道をみていると、「五月雨を集めて恐し……」となるのだろうか。

今週の名言・一言・つぶやき
「『この味がいいね』と君が言ったから7月6日はサラダ記念日。(俵万智:歌人)」

7月6日のサラダ記念日に、「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日(フーテンの寅第40作)」をビデオで見た。その映画では俵万智さんの作品の多くが登場。その一部から☆ため息をどうするわけでもないけれど 少し厚めにハム切ってみる☆愛人でいいのと歌う歌手がいて 言ってくれるじゃないのと思う☆朝刊のようにあなたは現れて はじまりという言葉かがやく☆愛ひとつ受けとめかねて帰る道 長針短針重なる時刻☆寅さんが「この味いいね」と言ったから 師走六日はサラダ記念日☆旅立ってゆくのはいつも男にて カッコよすぎる背中見ている。そして特別編のビデオでは最後に俵さんが「自己責任 非正規雇用 生産性 寅さんだったら何て言うかな」と詠む。私も寅さんに聞いてみたいナ。

今週の名言・一言・つぶやき
「待ってもむだなことがある/待ってもだめなこともある/待ってむなしきことばかり/それでもわたしは/じっと待つ。(相田みつを:詩人- 1991年12月没)」

シチズン時計が働く400人に「待ち時間」の意識調査をした。5年前の同じ調査と比べて人は「気長」になったという。①ランチの料理が出てくるまで、イライラせずに待てる限度は、5年前なら10分が多数派で、今年は15分が最も多く。その外のイライラについて、②病院は約6割が45分までが限界③役所は15分までが約6割④金融機関のATMは5分までが64%④エレベーターは約6割が“1分~1分超⑤歩行者信号待ちは約6割が1分~1分超だとか。.私の待ち時間の最高は、2016年「伊藤若冲展(東京都美術館)」で230分待ち。今年は3月の人気の「モツうどん店(富山市)」で20分待ち並び、うどんが出るまで30分の計50分。あなたなら何分待てますか。

今週の名言・一言・つぶやき
「名言は好きです。でも、名言を言おうとする人は嫌いです(タモリ:タレント)」

タモリさんは私の大好きなタレントだが、その言葉に逆らうようように私の「今週の名言・一言・つぶやき」が今日で700回目となった。また先々週、数え年で77歳となり喜寿を迎えた。喜寿の喜は㐂とも書きラッキーセブンの「喜ぶ」だ。七を含んだ言葉には、七福神、七草、七色の虹、七転び八起き等明るい言葉がある。他には、原子番号7の元素は、窒素で生物にとって大変重要な成分、原子番号 77 の元素はイリジウム (Ir)。七百駅は、十和田観光電鉄十和田観光電鉄線の駅、七百餘所神社は、千葉県八千代市にある神社で、ご利益は、諸願成就、無病息災、厄災除けだとか。今回は七に因んでつぶやいてみた。それから、タモリさんには嫌われるだろうが、来週からももう少し名言についてつぶやいてみたい

今週の名言・一言・つぶやき
「強き人はよく耐える、よく耐える人を強者という(新渡戸稲造:五千円札の肖像画人物、教育者社・農政学者1933年10月没)」

【吉田元総理の防衛大学校第一期学生に対する訓示】「君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。きっと非難とか叱咤ばかりの一生かもしれない。御苦労だと思う。しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、 国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが、国民や日本は幸せなのだ。どうか、耐えてもらいたい。(吉田茂:政治家-1967年10月没)」。警察も消防署の職員も同じだ。先週、岐阜市で自衛官候補生の男が3人を銃撃し2人が死亡した痛ましい事件があり、自衛隊に関する様々な意見が出ているが。しかし、70年以上第二次世界大戦後、戦争をしていない国は、国連加盟193カ国のうち8カ国で、日本もそのうちの一国である。つまり自衛隊は日陰者であり続けたことを我々は自衛隊に感謝しつつ、今後も日陰者であり続けて頂きたいと強く願うものである。

今週の名言・一言・つぶやき
「黙っているほうが安全だという雰囲気は、非常に危険だ。(盛田昭夫:ソニー創業者の一人、1999年没」

政府が推進するマイナンバーカードでの混乱が広っがている。政府が強調するのはのは、マイナンバー自体のシステムには問題ない、あくまで、現場の入力ミスや、業者のソフトの不備等と。つまり、人為的ミスだと強調しているように聞こえる。しかし、他人の戸籍を交付したり、医療情報や年金情報が他人のものだったり、相次ぐトラブル続いている。デジタル化は大切だが、ヒューマンエラーを想定した安全対策に欠陥がみられる用だが?。河野大臣なら一度立ち止まる勇気があると思っていたのに……。

今週の名言・一言・つぶやき
「勝つためには最善に近づくことしかない。(藤井聡太 竜王・名人)」

令和の最強棋士ともいわれる藤井氏が史上最年少名人と七冠を達成成した。各界からの言葉。☆名人とは棋界全体が選んだ棋界の神様への捧げもの(河口俊彦八段棋士2015年没)☆記録というのは、それに相応しい人が持つべきと考える(前の最年少名人の谷川浩司十七世名人)。☆あれだけの実績を重ねながら、彼は棋界において一番か二番の努力をしている(永瀬拓也王座)☆時代における最強格の棋士になる才能を持ちながら、研究者の顔を持つ人が、絶え間なく高い訓練を積むから強いんです(佐藤天彦九段)☆最近の藤井対渡辺戦は人間対人間の戦いという感じがしない。藤井さんがAIで調べてきたというよりAIの考え方を会得して藤井自身がAIになったのではという気がしてならない。(青野照市九段)☆少なくとも目の前の勝ちにはこだわっていなくて、将棋の真理を追究したいというのが一番なのでは(師匠杉本昌隆八段)。8冠全制覇へ挑む名人に、私もワクワクしながら応援したい。