今週の名言・一言・つぶやき
「自分自身の能力をアピールするにしても、実績がなければ、評価してもらえません。もちろん最初は、できることも少なければ、自信も持てませんよね。そんなときは、やる気だけはある、それだけでもいい。(古田貴之:千葉工業大学未来ロボット技術研究センター所長)」

彼は、優れた技術力を持ちながら材料費の高騰に苦しむ東京の町工場を取り上げるTV番組の「中小企業の未来」の議論の中で「企業は、技術を安売りしすぎです。一流シェフだって、ただの卵でもおいしく料理して、腕のお金、味付けやなんかの他に色々なものを含めて、すごく値段が高くなる。この人たちは材料代じゃない。腕にもうちょっとお金をつけるべき」とし、町工場の職人技が正当に評価されない現状などを指摘した。最近カウンター寿司は行っていないけど「時価」てよく見かけたな。

今週の名言・一言・つぶやき
「誰もやったことがない仕事こそ、やり甲斐がある。(御木本幸吉:実業家-御木本真珠店創業、1954没)」

ビジネス寓話に『靴の営業マン2人が南洋の孤島を訪れた。1人は本社に「全く用のない所です。誰も靴を履いていないから」。もう1人は「素晴らしい所です。まだ誰も靴を履いていませんから」と報告した』。ビジネス界では、競争が激化した市場はレッドオーシャン、競争のない新たな市場はブルーオーシャンと呼ぶそうだ。ところで、沖縄の無人島を購入した中国人がニュースとなっている。彼女は実業家らしいが、彼女の無人島の購入目的を伺いたいものだ。

今週の名言・一言・つぶやき
「男は危機に立ってはじめて真価の分かるものだ。(司馬遼太郎-1996年没:作家)」

今年生誕100年となる作家司馬遼太郎さんの「第26回菜の花忌シンポジウム」が開かれた(2月12日は司馬の忌日で、菜の花を好んだことから菜の花忌といわれる)。「竜馬がゆく」「翔ぶが如く」「坂の上の雲」等……歴史小説の巨匠・司馬が残した数々の作品。その深い時代考察と繊細な人間描写に魅了された読者は多い。また女性より男性ファンが多く、「司馬遼太郎の最大の魅力は、エネルギッシュさと深い時代考察」と語るファン。シンポジウムでは「人間の弱さを肯定した人物造形に魅力を感じると語った。ストイックさと不可分だった歴史小説に人間的な弱さが魅力の主人公を造形した。私たちの弱さを肯定するところに価値があった(作家:門井慶喜)」「”勝った人ではなく、理念を貫きながら志半ばで倒れた人”を描いたと評した木内昇(作家)さん。今日、司馬に応えられる男はどれだけいるのだろうか。

今週の名言・一言・つぶやき
「文明の進んだ国あるいは民族は、トイレを大切に扱い、ないがしろにしてないようだ。(本田宗一郎:本田技研工業創業者)」

EU諸国等がウクライナに戦車を供与するようだが、戦車にトイレは装備されていないらしい。戦車にトイレが設置されるようになったのは、ごく最近で、2019年ロシアの主力戦車、続いて英国の戦車で、日本や米国の戦車にはないそうだ。一方、原発で生まれる、いわゆる”核のゴミ”の捨て場所が決まっていないため、原発はトイレなきマンションとも言われている。その原発の再稼働や新設について進んでいるようだが、核のゴミ処理をどう対処すべきかの答えなしでの原発新設では、文明国とは言えないだろう。