今週の名言・一言・つぶやき「妻が逝って、私は、空ばかり写している。元気になんか、なりたくないね。荒木経惟(写真家)」 『悲しいときは悲しむだけ悲しんだほうがいい。こころが空っぽになれば、その空しさをそのままおもいっきり表したほうがいい。妻に逝かれた写真家はしばらく、その「空(から)」を「空(そら)」として撮ることしかできなかった。妻とのこの世ではぷつんと切れて垂れ下がっている糸に、それでも自分をぶら下げたままにしておきたかった。「空景」展(1990年)に寄せたことば。(2015.9.6朝日新聞「折々の言葉から」)』。今日は私の妻の祥月命日だ、仏壇の前で心を空にする。